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物質循環系
小宮山 政晴 教授 化学 エネルギーの化学、表面の化学
御園生 拓 教授 生物学 藻類の生化学〜生命の進化的理解
風間 ふたば 教授 環境化学 化学物質の環境動態と環境影響評価
岩田 智也 准教授 群集生態学 流域生態系における食物網の構造と動態
小林 拓 准教授 海洋光学・大気科学 大気や海洋を対象としたリモートセンシング
社会システム系
北村 眞一 教授 地域・都市計画、環境デザイン 都市環境計画とエコロジカルデザイン
門野 圭司 准教授 財政学・地方財政論・地域経済学 経済財政政策および公共政策の国際比較
金 基成 准教授 現代政治理論・環境政治 持続可能な発展戦略の比較研究
高橋 智子 准教授 科学史・科学技術論 科学・技術は社会とどう関わってきたのか.科学・技術の歴史分析
喜多川 進 講師 環境経済学・環境政策 ドイツの容器包装廃棄物政策に関する研究
システム基礎系
竹内 智 教授 環境科学・プラズマ物理 南極から環境問題を考える
豊木 博泰 教授 物理学 統計力学、主に非平衡系のダイナミクス
伊藤 一帆 准教授 応用解析学 システム制御と偏微分方程式
島崎 洋一 准教授 エネルギーシステム工学 熱の多段階利用システムの導入に関する研究
下川 敏雄 准教授 計算機統計学・医学統計学 統計的視覚表現およびその医学データへの応用に関する研究
宮川 雅至 助教 都市工学,社会工学 都市インフラストラクチャーの計画・管理


物質循環系

小宮山 政晴 教授 エネルギーの化学、表面の化学
イギリスのある村では、大晦日の深夜直前に、濃色の髪の毛をした人にパンと石炭のかけらを持って家の外に出てもらい、年があらたまってから家の中に向かえ入れるという古い風習があるそうである。パンのかけらは食料を、また石炭のかけらは暖房用燃料を意味し、濃色の髪の男はその年の食料と暖房用燃料とをその家にもたらすシンボルなのだという。
古代人に限らず現代の人類も、その持続的成長を支えるには食料と燃料(エネルギー)は必須である。 本研究室ではこの二つの必需品のうち、エネルギーに関して、化学の見地からその持続的供給の可能性を検討している。例えば、
・ 燃料電池のための水素製造(左の写真)
・ バイオガス(生ごみなどを発酵させて得る)の燃料としての使用
・ バイオジーゼル燃料(廃てんぷら油から造る)の実用化、などなど。
大学院では、これらの研究を支えるさらに基礎的な研究も行っている(右下の研究詳細Webページをクリック)。
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御園生 拓 教授 藻類の生化学〜生命の進化的理解
 生き物とは何か,「生きている」とはどういうことなのかというのは,生物学の基本的な問いです.生き物をより深く理解することによって,私たちはこの世界でよりよく生きることができるようになるでしょう.
 藻類はふだんあまり目にとまることはありませんが,地球上の重要な生物群です.緑の大地を産んだ陸上の植物も藻類の中から現れました.現在,藻類は地球上の多様な環境に適応して,個々の生態系においてさまざまな役割を担っています.このような生き物である藻類を対象として,光と藻類の関わり−紅藻紫外線吸収物質の物性と生理的役割の解明,藻類を利用した環境負荷の軽減−シアノバクテリアによる光合成水素生産システムの開発などを行っています.
 さらにこのような植物生理学・生化学的な研究と同時に,人間および人間社会の進化的理解として,さまざまな環境問題を引き起こしている私たち人間とその社会を生物学的に理解しようという試みも行っています.
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風間 ふたば 教授 環境化学 化学物質の環境動態と環境影響評価
湖沼やダム湖の水質が悪化した場合、その改善のために処理が必要になる場合もあります。しかし、その処理方法とは、維持が簡単で、できるだけ経費とエネルギーのかからないものが望まれます。この研究室では微生物の力を借りた水質浄化装置を野外に設置し、その装置の効果を調べる研究も行っています。
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岩田 智也 准教授 群集生態学 流域生態系における食物網の構造と動態
流域内に入力したエネルギ−や栄養塩は、陸上・ 川・湖沼・都市などの食物網を駆動しながら海洋へと運ばれてゆきま す。このような物質フロ−の経路とダイナミクスを調べることで、流域 ,
生態系における生物群集の維持機構を明らかにしてゆきます。
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小林 拓 准教授 大気や海洋を対象としたリモートセンシング
地球の環境を考えるうえで,現状を把握し,またその変動を監視することは非常に重要です.この目的において有効な手法の一つに,離れた場所から遠くの環境情報を取得できるリモートセンシングがあります.身近なものでは,気象衛星ひまわりによる雲の観測などがそうです.本研究室では,沿岸域の汚濁や気候に影響を与えると言われている大気中の微粒子(エアロゾルと呼ばれています)の量や特性をリモートセンシングにより推定するための基礎的な研究を行っています.このために大学ではもちろんのこと,富士山頂や日本周辺海域,そしてタイ,果ては南極海まで出かけていって,観測を実施しています..
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社会システム系

北村 眞一 教授 都市環境計画とエコロジカルデザイン
私たちの研究室では国土と都市の生活と社会基盤のあり方を追求しています。
 国土と都市は上下水道など衛生、電気ガスなどエネルギー、情報・通信・交通など流通、住宅・オフィス・工場などの空間など、多くの人口の生活を 効率よく支える手段としての社会基盤を整えるために発達してきました。 しかし人々の衣食住を満たす水準を超えて、「快」、「楽」、「愛」、「考」など の人間らしい生活がが意味を持ちます。マズロー(A.H.Maslow)は、人間の欲求を5段階に分け(1)生理的欲求、(2)安全の欲求、(3)親和 の欲求、(4)自我の欲求、(5)自己実現の欲求としました。人間社会にとっては、個々の欲求のシステム(構造)を明確化すること、これらの欲求のバラ ンス(均衡)を考えることが必要になると考えます。(写真はある商店の店先の「世界」です。)
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門野 圭司 准教授 経済財政政策および公共政策の国際比較
地域間や個人間のさまざまな格差の拡大・固定化問題への対応,自然環境負荷の抑制や生活アメニティの向上,超少子・高齢社会の到来を見据えた取り組み,衰退した地域経済・社会の再生,公共交通ネットワークの充実,電子自治体や自治基本条例の制定といった市民参加型政策形成(Democratic Renewal)のための仕組みづくり等々,数え上げればキリがないほど,持続可能な社会の実現に向けて国や地方自治体が担うべき役割には実に多くのものがあります.が,度を超えてしまうとさまざまなムダを生み,市民や企業の反発を招くとともに,財政赤字が膨らんでしまうことにもなります.持続可能な社会に適合的な国や地方自治体のあり方とはどのようなものかについての知見を積み重ねること,また,持続可能な社会づくりに参画する市民として「公共政策を見る眼」をしっかり養うこと,これらの営みが今後ますます重要になってくるのだと思います.
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金 基成 准教授 持続可能な発展戦略の比較研究
専門分野は政治学。環境と経済の両立を促す政治戦略に関心。担当科目は環境政 治学、環境政策演習など。ゼミでは世界各国の持続可能な発展戦略や気候変動政 策について理論と応用の両面から探求。山梨県の現状と課題についても分析。研 究上のキーワードは、環境政策統合、市民参画、気候変動政策など。その他、韓 国に関する共通科目も担当。
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高橋 智子 准教授 科学・技術は社会とどう関わってきたのか.科学・技術の歴史分析
科学や技術の成果は、文学や芸術と同じように、歴史的産物の1つです。ただし過去の科学・技術は、今から見るとまったく間違っていることがあります。だからでしょうか、科学・技術ではいつも最先端が注目されます。では、今の科学や技術が将来に否定される可能性はないのでしょうか。少し前まで大量生産・大量消費を美徳としてきた社会がありました。その昔には、食べるものも着るものも満足になく、生きるだけで精一杯の社会があったのです。今やモノが溢れ、情報が溢れています。それでも不安で、安心できない多くの人々がいます。人類は科学や技術を手にすることで、どう未来社会を築いてきたのでしょうか。今の私たちは、どんな未来社会を描き、そのためにどんな科学技術を発達させようとしているのでしょうか。歴史を辿りながら科学技術とは何かを考えてみませんか。
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喜多川 進 講師 ドイツの容器包装廃棄物政策に関する研究
 主な研究テーマは、先進的と評されることの多い、ドイツの容器包装廃棄物減量化政策です。その際、以下の点に特に注目しています。
・どのような過程を経て、その政策が生み出されたのか?
・本当に優れた政策なのか?
・わが国への政策上の教訓は何か?

 ドイツの容器包装廃棄物政策研究をてがかりにして、環境分野での望ましい政策形成のあり方を検討してみたいと考えています。
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システム基礎系

竹内 智 教授 南極から環境問題を考える
 地球の極寒の地である南極は,地球の環境変化を記憶しているタイムカプセルと言わ れている.大気の拡散や対流などの循環を通して,種々の物質が南極に運び込まれ, 雪と共に堆積してゆく.降り積もった雪は,その重みで氷に変化し,平均2400mの氷 床として大陸を覆っている。そのため,氷床の深層部からボーリングによって掘り出 された氷のコアには,過去30万年間にもおよぶ地球の気候変動が記憶されている.そ の中には,海洋・土壌・火山活動・森林火災さらには人間活動に由来する物質などが 含まれている。地球温暖化の元凶といわれる二酸化炭素の急激な増大も,南極の氷コ アの分析から確認されている.また、オゾン層の破壊が最初に観測されたのも南極で ある.オゾン層は地球上の生物にとって有害となる紫外線を吸収する働きがあるが、 人間の作り出したフロンガスがオゾン層を破壊し,オゾンホールが広がる傾向にある ことが観測されている.
 南極の露岩に寝転がり,透けるような青い空を見上げ,光り輝く壮大な景色を眺めて いると,自然と同化したような感じに包まれる.周りの石や岩,清水の流れ,青白く 輝く氷山はその存在を人間に主張しているように見える.南極の大自然の中に身を置 くと,自然の生存権や末来世代への責任を素直に受け入れることができるのである. 第38次日本南極地域観測隊(越冬)
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豊木 博泰 教授 統計力学、主に非平衡系のダイナミクス
物理学における液晶や超流動の動的理論の研究で培った知識や技能をもとに,現在は,交通渋滞の発生や緩和のメカニズムなど,社会的な現象のモデルシミュレーションや道路ネットワークの空間パターンの特徴づけなどについて研究しています.それらは,多数の要素からなる系の集団としての性質を研究するという点での共通性があります.もう一つのテーマとして,データベースとWeb技術を利用した環境関連の情報蓄積公開システムの開発も行っています.
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伊藤 一帆 准教授 システム制御と偏微分方程式
数学とコンピュータシミュレーションを武器に、環境問題や制御問題に取り組んでいます。具体的には---
・マルチエージェント学習系を用いたゴミ有料化政策の効果予測。東京都 多摩地域を対象に、実データを用いて、ゴミ捨て行動の実体解明を目指 しています。
・人工社会アプローチによる社会的ジレンマの分析。汚染物排出行動と 処理費用負担の関係を明らかにしようとしています。
・環境逆問題。典型的には、環境中の汚染源の位置や規模を、限られた観測データから推定する問題で、現在は、サロベツ湿原の地下透水係数の推定
  (図は計算例) を対象にしています。
・公共交通機関の盛衰シミュレー タの開発。ミクロ経済学をベースにした数学モデル型、および、エージェント学習系をベースにした人工社会型の 両方を模索しています。
・大変形弾性体の制御。典型的には、自由変形ロボットアームの動作制御です。
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島崎 洋一 准教授 熱の多段階利用システムの導入に関する研究
 21世紀におけるエネルギーシステムの望ましいあり方について分析しています.
 循環型社会を構築するうえで,新エネルギーと省エネルギーの取り組みは極めて重要です.そこで,世界,日本,山梨など,様々な地域を対象にエネルギー需給に関するデータを収集しています.それに基づきモデルを開発し,シミュレーション(模擬実験)を行うことによりエネルギー技術の導入条件を探っています.また,小中高の出前講義を中心に地域のエネルギー環境教育の推進にも努めています.
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下川敏雄 准教授 統計的視覚表現およびその医学データへの応用に関する研究
1.データの視覚表現は,データのもつ情報の内容を要約することで,定型的方法(例えば,仮説検定)では予期しなかった特長を顕現させることができます.本研究室では,データの視覚表現(データビジュアリゼーション)を研究しています.例えば,サーバサイドJAVAと統計パッケージの融合,およびJava 3Dによる3次元インタラクティブ統計グラフの開発を行っています.
2.昨今,EBM(Evidence Based Medicine)の名のもとに,医療に関する科学的検証の重要性が必要になってきています.そのなかで,統計科学は重要な役割を示しております.とくに,欧米の臨床研究あるいはその論文審査に,医学統計学の専門家がつくことが珍しくありません(臨床研究計画では統計解析責任者は必須です).本研究室では,医学(とくに,がん臨床研究およびトランスレーショナル・リサーチ)における,治療プロファイリングを構成するための統計的方法に関する研究を行っています.
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宮川雅至 助教 都市インフラストラクチャーの計画・管理
工学的アプローチを用いて都市現象の本質を解明し,都市問題の解決につなげるための研究を行っています.都市という複雑で摩訶不思議なものを数理モデルによって記述し,現象の裏にある隠れた構造・秩序を発見すること,そして,それを直観的に理解しやすい形で簡潔に表現することが目標です.現在は公共施設や道路網,ガスパイプラインなどの都市インフラストラクチャーの計画について,リスク管理や省エネルギーという観点から研究しています.
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